今月ご紹介しているCanon EOS Kiss X7、同社はほぼ同じタイミングでKiss X7iも投入している。最後の「i」の有無で何処が違うのか気になるところ。一番の違いは、X7は”バリアングル非対応”、X7iは”バリアングル対応”だ。二週目に書いた様に、動画をいろいろなアングルから撮る場合はX7iの方が撮影し易い。
その他の違いとして「X7iはAF測距点全9点がクロスセンサー。X7は中央1点」/○、「X7の”ハイブリッドCMOS AF II”ではなく”ハイブリッドCMOS AF”」/×、「連写性能はX7の約4コマ/秒に対して約5コマ/秒」/○、「ファインダーはX7の約0.87倍に対してX6iと同じ約0.85倍」/×など、双方で凸凹だ(○×はX7iを基準)。X7iの方が優れている部分もあれば劣っている部分もある。
ただ話が見えなくなるのは、既存モデルのEOS Kiss X6i、Kiss X5、Kiss X50が併売だとのこと。X7とX7iを合わせて5種類ものエントリーモデルが一時期同時に存在することになる。特にX5とX50は、丁度この連載が途切れた時期で、個人的にはノーマーク。今更ながら調べると、結構な違いがあり分かり易い(笑)
従来機とX7/X7iの大きな違いは、今回屋外の写真と屋内の動画で使っているレンズキットの「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」だ。ステッピングモーターのSTM機構を採用し、動画時やライブビューのAFがスムーズに、AF後にMF操作ができるフルタイムマニュアルフォーカスに対応している。特にAFのスムーズさは二週目でご紹介した通り。この優れものが標準で付くか、古いズームレンズが付くかの差は大きい。